【ボーイズリーグ】八幡南ボーイズが秋の九州王者初戴冠 4戦計40得点7失点と投打で圧倒/九州大会(中学生の部)
- 2024/11/21
- ボーイズリーグ記事
第40回九州大会【中学生の部】(2024年11月2、3日、長崎・諫早第1野球場ほか)
「第40回九州大会」の中学生の部は、九州ブロック全9支部の予選を勝ち上がった16チームが出場して開かれた。決勝で八幡南ボーイズ(北九州支部)が大分明野ボーイズ(大分県支部)を9―1で破り、初優勝を飾った。
▼中学生の部
決勝 八幡南9-1大分明野
際立つ3つの特徴「投手層、切れ目のない打線、盛り上がり」
八幡南は今大会の全4戦で計40得点7失点と、投打に安定した力を見せて、九州ブロックの中学生の部96チームの頂点に立った。
新チームとなってからはこの大会を含めて公式戦4大会に出場し、優勝は3回で、17勝1敗の好成績を誇る。中学生離れした体格の選手はそろっていないが、チームの総合力でVを重ねている。特に「投手層の厚さ」「切れ目のない打線」「ベンチの盛り上がり」の3つが際立つ。決勝でも、これらの持ち味を存分に発揮し、大分明野を圧倒した。
3投手で全21アウト中、12奪三振
まずは投手力。3人の継投で全21アウトの半数以上となる12個の三振を奪い、最少失点に抑えた。先発の春田は3回までに5個の三振を奪う力投で、4回1失点で試合を作り、2番手の吉永は2回2/3を投げて6奪三振をマーク。7回2死から登板した花元も最後の打者を三振で仕留めた。春田が「後ろにいい投手がいるので、しっかりと腕を振ることができた」と話したように、どの投手も仲間を信じて目の前の打者一人一人に対し、全力で投げ込んだ。
全打順の選手が安打をマーク
打線は上下にむらがなく、いずれも2安打の吉永と吉原をはじめ、先発出場のうち7人が安打を放った。途中出場を含めると、1番から9番までの全打順で安打を記録。5回は9番の平林が四球を選び、吉永の犠飛で勝ち越し点を挙げた。6回は打者が次々につないでいき、3本の単打、4個の四死球で5点。長打がなくてもビッグイニングを作った。
チームに一体感
試合中はベンチから大きな声で仲間を鼓舞する。ムードメーカーの花元は「みんながポジティブになれる言葉を掛けている」と強調。控え選手も盛んに声を出し、チームに一体感がある。
徳野監督は「打撃や投手が良かった。エラーも少なかった」とナインをたたえた。一方で、バントや守備連係など細かいプレーを例に挙げ、「チーム内の競争で精度を上げていきたい」とさらなる強化を目標に掲げた。主将の成田も「全国大会を目指して一生懸命、練習を頑張っていく」と、今月下旬から始まる春季全国大会予選に向けて気を引き締めた。 (弓削 大輔)
(2024/11/8紙面掲載)
※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法>