【ボーイズリーグ】筑後ボーイズが「油断大敵」合言葉に3年ぶり春切符獲得 投打に隙見せずコールド快勝/春季全国大会福岡県南支部予選(中学生の部)
- 2024/12/25
- ボーイズリーグ記事
第55回春季全国大会【中学生の部】福岡県南支部予選(2024年11月24、30日、12月1日・吉井スポーツアイランド野球場ほか)
「第55回春季全国大会」中学生の部の支部予選が各支部で行われている。福岡県南支部予選の決勝は、筑後ボーイズが篠栗ボーイズを13-0(4回コールド)と投打に圧倒し、3年ぶり2度目の春切符をつかんだ。本戦は来年3月に東京都などで開催される。
▼中学生の部
決勝 筑後ボーイズ13-0篠栗ボーイズ
(5回コールド)
9点リードも攻撃の手を緩めず
筑後は、「油断大敵」の合言葉で臨んだ決勝で圧倒的な強さを見せて、篠栗を13―0(5回コールド)で下した。14安打に足も絡めた攻撃で得点を重ねた一方、投手陣は三塁を踏ませない内容。ゲームセットの瞬間まで気を抜かず、新チームとして初めての優勝を飾るとともに、3年ぶりに春の全国切符を手にした。
4回までに9点差の大量リードを奪ったが、攻撃の手を緩めなかった。5回、5番に入った原口が、2死三塁から10点目の適時打を放った。準決勝に続き、2試合連続で3安打を記録した原口は「5回は追加点が欲しかったので、絶対に打とうと思った。他のみんなもヒットを打ち、気持ちが乗っていた」と振り返った。
山下-山崎で「完封リレー」決めた
先発でマウンドに上がった右腕の山下と、後を継いだエース左腕の山崎は得点を許さず、完封リレーを達成。山下は「得意のカットボールで三振を奪えた。山崎君にバトンをつなぐため、どんどん押していった」と3回2安打に抑えた。山崎も「リードしていたが、気持ちを緩めなかった」とエンジン全開の投球を披露。わずか13球で2イニングを締め、相手につけ入る隙を与えなかった。
油断から逆転負けした過去から脱却 挑戦者としてぶつかる
今のチームは投打に有力選手がそろっているため、各大会で優勝争いの中心になると思われていた。9月のエスエスケイ杯は4強入りしたものの、ほかの3大会では計1勝どまり。その理由について、主将の大石は「隙だらけで油断から逆転負けしたこともあった」と言う。今回の支部予選では、全員で油断大敵の4文字を胸に刻んでプレーし、最後まで集中力を切らすことはなかった。
栗原監督は「謙虚に、挑戦者として勝ちにいくという姿勢が見られた」と、手応えを感じた。来春の東京決戦でも、チャレンジャーの気持ちで思い切りぶつかっていく。 (弓削 大輔)
(2024/12/13紙面掲載)
※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および2回戦~決勝のバッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載(1回戦の記録は11/30に掲載) <バックナンバ-お買い求め方法>