【ボーイズリーグ】大隅鹿屋ボーイズがリーグ加盟3か月で初の全国切符獲得 鹿児島勢久々の1勝目指す/春季全国大会鹿児島県支部予選(中学生の部)
- 2024/12/30
- ボーイズリーグ記事
第55回春季全国大会【中学生の部】鹿児島県支部予選(2024年12月1、8日・桷志田球場ほか)
「第55回春季全国大会」中学生の部の支部予選が各支部で行われている。鹿児島県支部予選の決勝は、大隅鹿屋ボーイズが鹿児島大隅ボーイズにを8-5で下し、ボーイズリーグ加盟後春夏通じて初めての全国大会出場を決めた。本戦は来年3月に東京都などで開催される。
▼中学生の部
決勝 大隅鹿屋ボーイズ8-5鹿児島大隅ボーイズ
2回今村が決勝打放つ
次は全国大会だ――。9月に他団体から転籍したばかりの大隅鹿屋が、10月の九州大会予選に続いて優勝を遂げ、ボーイズで初めての全国切符を手中に収めた。各地の予選を突破してきた強豪との対戦に、主将の大町は「ワクワクする」と早くも心を躍らせた。
支部予選の決勝では、鹿児島大隅を8―5で退けた。1―1で迎えた2回、1死二、三塁から、今村が三遊間を破る勝ち越しの2点適時打。「最初は大きいのを狙っていたが、追い込まれたのでコンパクトに振った。自宅での打撃練習の成果が出た」と笑みを浮かべた。
坂本が汚名返上の力投
先発右腕の坂本、汚名返上の投球を披露。準決勝の指宿戦では、先発マウンドを任されたが、「力んでしまい、自分の投球ができなかった」と、初回に1アウトを取っただけで降板した。再び得た登板のチャンスで「走者を出しても後続を抑えればいいと思い、楽しんで投げられた」と3回1失点で試合を作った。
2回までに4点を奪ったが、相手も攻撃の手を緩めず、中盤以降は点の取り合いとなった。6回に馬場大雅の適時二塁打などで2点を加えて、突き放した。清水監督は「追い上げられて危ないと思ったけど、選手たちは冷静だった。九州大会を経験したことで自信がついている」と成長ぶりに目を細めた。
大町主将「一人ひとりが100%の力を出せるように」
鹿児島県支部のチームでは、選手数が比較的多く、体格に恵まれた選手もそろう。初出場ながら、11月の九州大会では、8強入りを果たした。鹿児島勢の中学生の部では、2010年春に鹿児島大隅が1勝して以降、全国大会で14年間、白星から遠ざかっている。来春は、久しぶりの全国舞台での勝利に期待が集まる。
清水監督は「技術よりもスタミナの強化が大事」と体力アップを冬のテーマに掲げる。大町は「一人ひとりが100%の力を出せるようにトレーニングを頑張りたい」と意気込んだ。 (弓削 大輔)
(2024/12/21紙面掲載)
※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法>