【ボーイズリーグ】八重瀬ボーイズが剛柔使い分けた攻撃でコールド快勝 初めての春切符獲得/春季全国大会沖縄県支部(中学生の部)

第55回春季全国大会【中学生の部】沖縄県支部予選(2024年12月8、14、15、21日・東風平野球場ほか)

 「第55回春季全国大会」中学生の部、沖縄県支部予選は決勝で八重瀬ボーイズがうるま東ボーイズを9-2(5回コールド)で破り、初出場を決めた。本戦は3月に東京都などで開催される。

八重瀬ボーイズ
春季全国大会初出場を決め、歓喜に沸く八重瀬ナイン

▼中学生の部
決勝 八重瀬ボーイズ9-2うるま東ボーイズ
(5回コールド)

追い込まれたら柔軟に 隙あれば的確に走塁

 八重瀬ナインは優勝が決まると、マウンドに集まり歓喜の輪を作った。1回戦からの4試合で計50点を奪い、全てコールド勝ち。圧倒的な攻撃力で、初めて春の全国切符をつかんだ。

 今大会で各打者は、2ストライクまでは強い打球を狙っていき、追い込まれたら状況に応じて柔軟な打撃に切り替えた。そして、塁に出たら、打球に合わせて的確な走塁を心掛けた。金城監督は「チームとしての基本方針が徹底できていた」とうなずいた。

八重瀬ボーイズ金城主将
決勝の3回、決勝打を放った八重瀬・金城恒

金城恒主将が決勝打 俊足・大城は好走塁でチャンス拡大

 決勝でも、剛柔に使い分ける打撃や果敢に次の塁を狙うスタイルを実践した。1―2で迎えた3回、相手の捕逸で追いつき、さらに1死二塁の好機で、主将の金城恒は「追い込まれたのでバットを短く持ち直した」と右前へ勝ち越しの適時打。屋良、松本も続き、3者連続の適時打でリードを広げた。

 4回には、1死二、三塁から大城が左前打を放つと、野手の返球が遅れたのを見逃さず、一気に二塁まで進んだ。50メートル6秒7というチーム一の俊足を誇る大城は「隙があれば行こうと思っていた」と胸を張った。その後も打線がつながり、この回計4点を加えて勝利を決定づけた。

八重瀬ボーイズ島袋
決勝で先発した八重瀬・島袋

サイドスロー島袋が3回以降無安打無失点

 先発の横手投げ右腕・島袋は2回に2点を奪われたものの、「直球が走っていたので、抑えるべきところで抑えられた」と3回以降を無安打に封じ込み、得点を与えなかった。

 八重瀬が全国切符を手中に収めたのは、昨年夏の選手権大会に続いて、通算2度目。ただ、この選手権大会では、台風が数日間にわたって沖縄本島付近に停滞したため、飛行機が運休。大阪入りができず、初めての全国大会は棄権せざるを得なかった。金城監督は「泣いている選手もいた」と悔しがるナインの姿が目に焼き付いている。

 金城恒は「ミスを減らすために練習から丁寧にやっていく」と力を込める。夢がかなわなかった先輩たちの分まで、来春の全国大会では活躍するつもりだ。 (弓削 大輔)

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および決勝のバッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載(1回戦~準決勝の記録は12/21に掲載) <バックナンバ-お買い求め方法

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