【ボーイズリーグ】飯塚 逆転サヨナラで大会初V 64チーム頂点/ゼット旗福岡大会(中学生の部)
- 2022/5/22
- ボーイズリーグ記事
第32回ゼット旗争奪福岡大会【中学生の部】(2022年5月3-5日、福岡・光陵グリーンスタジアムほか)
中学生の部は九州各地や広島、大阪から64チームが出場。3日間で63試合が行われた。決勝は飯塚ボーイズ(福岡北)が福岡ボーイズ(福岡南)に6-5と競り勝ち、初優勝を飾った。
▼決勝
福 岡(福岡南)003 001 1=5
飯 塚(福岡北)000 022 2X=6
吉武に「打て」のサイン 三遊間破った
飯塚が逆転サヨナラで64チームの頂点に立った。4-5で迎えた決勝の7回、吉武が殊勲打を放った。花田と酒井の連打などで追いつき、捕逸で1死二、三塁の好機。スクイズも考えられる場面だが、ベンチは吉武に「打て」のサインを送った。
「調子はだんだん上がっていたし、自分が決めようと思った」。狙っていた直球を振り抜くと打球は三遊間を破り、「抜けてホッとした」と喜びを語った。
有望1年生も加入 レギュラー争い激化で「いい雰囲気」
春山監督は「とうとう勝てた」と笑った。ジャイアンツ杯や夏の全国大会をはじめ、数々のタイトルを手にしている強豪だが、この大会は初めての優勝だった。
チームはこの時期、勝敗にこだわらず、控え選手や1、2年生に出番を与えることに重点を置いている。今大会でも、決勝は1年生が2人先発出場し、普段とは違うポジションを守る選手もいた。
下級生が試合に出ることで、チーム内の競争意識は高まった。1年生に有望な選手が入り、山下ら2年生も主力として出場している。3年生といえどもレギュラーは保証されていない。「下から上がってくるのは緊張するけど、それがいい雰囲気になっている」と、今村稀翠主将は話す。
3年生にとって全国へつながる“最後の夏”となる選手権まで1か月を切った。指揮官は「選手権(予選)では1年生も使っていくよ」と話しており、ポジション争いはさらに激化しそうだ。競い合い、互いに高め合って勝負の時を迎える。 (弓削 大輔)
準決勝は嶋津-坂田-高橋好投
飯塚は準決勝の広島廿日市(広島)戦で投手陣の好投が光り、4-1で勝ち上がった。先発の嶋津は「カーブでカウントが取れた」と2回1/3を無失点。マウンドを引き継いだ坂田は塁上に残っていた走者を返され、1点を許したものの3回1/3を自責点0に抑え、「真っすぐの制球が良く、走者がいても打たせて取ることができた」と話した。6回途中からは、これまで登板機会の少なかった左腕の高橋がゼロに抑えた。
(2022/5/14紙面掲載)
※新聞紙面(5/14)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法>