【ボーイズリーグ】九州古賀 古豪復活!激闘制して“24年ぶり”の東京決戦へ/ジャイアンツカップ九州A地区代表決定戦
- 2022/7/24
- ボーイズリーグ記事
ジャイアンツカップ九州A地区(福岡)代表決定戦(2022年7月2-3日・雁の巣硬式第一野球場ほか)
リーグの枠を超えて競う「第16回全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップ」は、九州A地区(福岡)の最終予選が行われ、決勝で福岡ボーイズが九州古賀ボーイズを破って優勝し、この2チームが本戦出場を決めた。全国の地区予選を勝ち上がった代表32チームが出場して日本一を決める大会。九州は全4地区で、5リーグのうちボーイズリーグからはD地区(沖縄)の浦添ボーイズも出場を決めている。本戦は8月15~20日、東京ドームなどで行われる。
▼準決勝(代表決定戦)
八幡南ボーイズ 110 020 3=7
九州古賀ボーイズ030 032 X=8
チャンスで強い宮本 逆転2点三塁打
九州古賀ナインは代表決定戦の準決勝を1点差で逃げ切って勝利を収めると、スタンドの保護者らの前で胸を張り、両手を上げて喜び合った。
ジャイアンツ杯への出場は現在の「全日本中学野球選手権大会」となった2007年以降では初めて。「全国少年野球大会」として開催されていた前身の大会を含めると1998年以来、24年ぶりという快挙を達成した。
ボーイズリーグに加盟するチーム同士の対戦となった八幡南との準決勝は3-4で迎えた5回に逆転した。1死一、三塁で宮本が右越えに逆転2点三塁打を放ち、「直球狙いだったけど、変化球にうまくバットを出せた」と振り返った。「チャンスでもあまり緊張しない」という強いハートの4番は、塁上でガッツポーズ。さらに原凌我のスクイズで1点を加えた。
辛抱強さが特徴 1点差振り切った
荒田監督は現チームを「辛抱強い」と評価してきた。絶対的なエースは存在せず、体の大きな選手も少ないが、どんな試合展開でも粘ることができるチームだ。
この試合も先行されながら逆転したものの、4点リードで迎えた7回の守備では先頭から3連打を浴びて無死満塁となり、失策と2四球で3点を返された。それでも4番手投手の藤本が踏ん張り、8―7で振り切った。
全国規模の大会20年ぶり
九州古賀は九州で最初にボーイズリーグに加盟したチームで、1970年から活動を続けている。かつては全国大会の常連だったが、2002年の「選手権大会」出場を最後に20年間、全国規模の大会から遠ざかっていた。
長いトンネルから抜け出し、荒田監督は「ピンチでもよくこらえてくれた。守備も頑張ったし、要所でいい走塁もあった」と感慨深げだった。 (弓削 大輔)
(2022/7/16紙面掲載)
※新聞紙面(7/16)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法>