【競輪】松浦悠士、郡司浩平、守沢太志ら豪華メンバー参戦 熊本勢は中川誠一郎の分まで結束/熊本代替G3火の国杯争奪戦in久留米10月1日開幕

久留米競輪G3「開設72周年記念 火の国杯争奪戦in久留米」※熊本競輪代替/10月1-4日<9車立て12R制>

 熊本競輪の代替G3「開設72周年記念 火の国杯争奪戦in久留米」が1日に開幕。久留米競輪場を舞台に4日間の熱い戦いが繰り広げられる。今回は豪華メンバーが集結。松浦悠士、郡司浩平、守沢太志のS級S班がシリーズを引っ張る。地元勢は中川誠一郎が負傷で不在となったが、中本匠栄、嘉永泰斗、松岡辰泰、上田尭弥、瓜生崇智らが結束して強豪を迎え撃つ。

今年5回目の記念優勝を狙う松浦

松浦悠士 今年5度目の記念Vへ堂々主役

 主役は松浦だ。先行からマーク戦まで何でもこなせる、ハイレベルのオールラウンダー。今年も勢いを落とすことなく、ここまで活躍している。G1優勝はないが、全日本選抜とオールスターで準優勝が2回。G2ではサマーナイトを連覇して、ウィナーズカップ、直前の共同通信社杯で優出している。賞金ランキングでも全日本選抜、高松宮記念杯で今年のG1を2回勝っている古性優作を押さえて2位。今回は今年5回目の記念優勝を狙う。同じ中四国地区に阿竹、柏野、小川と援護が多いのも好材料だ。

“地元”熊本勢の司令塔は中本匠栄

 昨年は九州結束戦から嘉永が優勝しており、特に熊本勢が大会にかける思いは強い。今回は中川誠一郎が負傷で欠場しているため、司令塔を任されるのは中本だ。2年前の共同通信社杯VでG2タイトルを手にして以降、なかなか次の大波が来ない。頼りになる後輩が多い今回、しっかりチャンスをつかみたい。

 昨年大会覇者の嘉永、準Vの瓜生の両者も注目したい。嘉永は負傷後で不安もある。共同通信社杯2日目に痛めた鎖骨の回復具合が気になるところだ。大会初優出を目指す松岡辰、上田、松本も間違いなく燃えている。九州には荒井、北津留、伊藤と実力と個性が際立っている面々もいる。

郡司浩平は共同杯V 守沢太志は賞金上積み狙う

 郡司は共同通信社杯の優勝で賞金ランキングを5位まで押し上げて、グランプリ出場の当確ランプがともる寸前。ランキング7位の守沢は今回も活躍して、6位平原康多との差を詰めておきたいところだろう。

 深谷は小田原記念を単騎カマシの形から押し切って優勝。このときは南関ライン5人の絡みもあり郡司と別線になったが、今回は連携して他地区の勢力に立ち向かうか。深谷と同じく調子を上げている小松崎もオールスターの優勝など目立つ活躍をしている。

 今年は1月の負傷で約半年間欠場した村上も着実にレース勘を取り戻している。狙い目に阿部将、末木、石井あたり。


松本秀之介 前回小倉V勢い十分

パワー駆けで大会を盛り上げる松本

6月久留米記念で2連対3回

 前回の小倉で優勝し、リズムを上げてここに来た。小倉決勝では展開の利もあったが、野原をまくってVを手にしている。待望の今年初優勝をマークした勢いを地元記念に持ってくる。

 記念以上の大会で大きな実績がないが、今年はG1とG2に合わせて3回出場し、着々と経験値を上げつつある。久留米バンクとの相性も良く、6月の久留米記念では1521と3回の2連対に成功している。

 今回も目の前の一戦を大事に戦う。今のテーマは「S級上位の人が相手でも、力を出し切れず終わるレースをなくすこと。4日間とも自分の競走をして、熊本全員で大会を盛り上げられるようにしたい」。強烈なダッシュ力に裏付けされたパワー駆けで、波乱を起こすか。


瓜生崇智 昨年準V 今年こそ

昨年大会は準優勝だった瓜生

5月函館記念でG3初制覇

 昨年大会は嘉永を追走して決勝2着に入った。北津留が熊本勢の前で駆ける展開の利もあったが、巧みなハンドルさばきで位置を確保。追い込み中心に名前を売っていく姿勢を見せた格好だった。

 以前の負傷などの影響から常に万全とはいかないが、今年も着実にステップアップしている。5月函館記念では初のG3優勝。最後は佐々木豪-清水裕友の二段駆けに乗り直線差しを決めた。

 清水ばかりでなく、郡司浩平、佐藤慎太郎、守沢太志とS級S班4人がいた豪華な一戦で取った1着は大きな意義がある。

 函館のあと大きな結果を出していないが、前回の名古屋G2では2日目に1着をマークした。今年も決勝に乗って、最高の結果を出すために気合を込める。

(2022/9/30紙面掲載)

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