【競輪】若手自力型が成長してきた九州勢~競輪祭を振り返る
- 2022/11/30
- 競輪記事
荒井崇博 決勝4着健闘
6日制ナイターで行われた今年最後のG1、小倉「競輪祭」が幕を閉じた。地元九州勢の奮闘ぶりを振り返りつつ、今後を占ってみたい。
全108選手のうち、18人が九州から出場。決勝に勝ち上がった荒井崇博は単騎で健闘し4着。ランキングは13位で、上位9選手が選ばれる年末の競輪グランプリへの出場はかなわなかった。それでも九州全体で見ると、今回は地区全体のレベルが高くなっていた。
26日の準決勝では12Rで北津留翼、小川勇介、園田匠の地元選手で連携。結果は北津留の4着が最高で3人のうち誰も決勝に乗れなかったが、競輪祭では初となる3人の連携が実現した。昨年大会で準決ワンツーを決め、決勝でも連携した北津留、園田のようにドラマチックなシーンには至らなくとも、会場を盛り上げることはできた。
競輪祭初出場6人 瓜生崇智、伊藤颯馬、岩谷拓磨が一次予選突破
九州地区からの競輪祭初出場は6人と、昨年までに比べてフレッシュな顔ぶれとなった。このうち瓜生崇智、伊藤颯馬、岩谷拓磨が一次予選を突破した。また、115期の伊藤、岩谷の他に、111期の山崎賢人をはじめ、113期の嘉永泰斗、117期の松岡辰泰と上位で戦える若手自力型が増え、ライン全体が盛り上がりつつある印象を受けた。
この他に、7月から本格デビューした121期の後藤大輝といった注目株も出てきた。惜しいところでS級特別昇級を逃しているが、近いうちにグレードレースでも活躍しそうな雰囲気がある。若手自力型が成長してきた2023年の九州競輪界に注目だ。(中村 秀昭)
(2022/11/30紙面掲載)