【競輪】脇本雄太が圧巻の走りでV戦線をリードする/久留米G3中野カップ24日開幕

久留米競輪G3「開設74周年記念・第29回中野カップレース」/2023年6月24-27日<9車立て12R制>

 久留米競輪のG3「開設74周年記念・第29回中野カップレース」は24日から27日まで熱戦を展開する。直前のG1高松宮記念杯(岸和田)決勝で力強い走りを披露した脇本雄太を筆頭に、今年はG12優出の新山響平、底力十分の新田祐大とS級S班3人がシリーズを引っ張る。北津留翼は連覇に挑戦、72周年の覇者・吉田拓矢は一撃を狙う。また、地元期待の後藤大輝がS級デビューする。

脇本が久留米記念のV候補筆頭だ

脇本雄太 宮杯で見せた力強い走りに期待

 昨年のグランプリ覇者・脇本がV候補の筆頭だ。今年はG1優勝こそないが、和歌山、豊橋記念を連覇したあと、4月の武雄記念で3度の記念優勝を飾っている。それもすべて完全優勝と圧巻の走りだった。直前の高松宮記念杯は11①1⑥と快走。決勝では前受けから新山を突っ張り、丸2周を逃げ続いた古性優作の優勝に貢献した。今年の賞金ランキングは4位とグランプリ圏内に位置し、圧倒的な存在感でシリーズを引っ張る。

新田祐大&新山響平 北日本S班二人が挑む

 挑むのはS級S班の新田と新山。新田は岸和田G1で22のあと失格して無念の途中帰郷となってしまったが、調子自体は悪くない。今年は立川、高知と記念を2度制している。賞金ランクは現在10位だけに、年末のグランプリ出場を視野に、少しでも上積みしたい。

 新山は戦法を徹底先行に戻し、攻めの姿勢を貫いている。4月の四日市記念を④11④、武雄も④11②とまとめ、岸和田G1は決勝に進んだ。最後は脇本との先行争いに敗れてしまったが、シリーズを通して積極性と好調ぶりをアピールした。賞金ランク8位で、年末に向かってさらに追い込みをかけたい。

S級昇格後初戦の後藤大輝が九州勢引っ張る

 他に、北日本からベテランの成田、関東はまくり一発がある吉田に機動力ある長島が参戦してきた。南関東は底力ある岩本と力を付けている北井が連携すれば怖い存在だ。中四国はいぶし銀のさばきをみせる小倉が要となる。

 地元勢は昨年Vの北津留が期待できる。積極的な先行が武器の伊藤颯やS級に特別昇級したばかりの後藤が引っ張れば、S級S班勢に対抗できる。

【主な出場選手】
 新山響平 新田祐大 脇本雄太
 成田和也 吉田拓矢 長島大介 鈴木 裕 岩本俊介 小原太樹 北井佑季 東口善朋 取鳥雄吾 小倉竜二
 野田源一 坂本健太郎 北津留翼 松岡辰泰 伊藤颯馬 後藤大輝 伊藤旭

(2023/6/23紙面掲載)

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