【競輪】嘉永泰斗、中川誠一郎ら 熊本競輪場復活に向け魂の走り 郡司浩平らS班5人参戦の豪華決戦/熊本代替G3火の国杯争奪戦in久留米 6日開幕

久留米競輪G3「開設73周年記念 火の国杯争奪戦in久留米」※熊本競輪代替/2023年10月6-9日<9車立て12R制>

 熊本競輪の代替G3「開設73周年記念 火の国杯争奪戦 in 久留米」は6日に開幕する。久留米競輪場を舞台に4日間熱戦が展開され、全国から集まったS級のトップレーサーたちが頂点を競う。主力はS級S班の新山響平、守沢太志、連覇に挑む郡司浩平、古性優作、松浦悠士。迎え撃つ地元勢は2年ぶりの優勝に挑む嘉永泰斗、復調気配のベテラン中川誠一郎、成長著しい松本秀之介らが結束、来年6月に迫った熊本競輪場復活のためにも魂の走りを見せる。

好調の郡司が連覇に挑む

郡司浩平 連覇へ猛進

 主役は郡司だ。10月3日現在の賞金ランキングは13位。年末の競輪GPへ向け上積みを狙いたい時期で、直前の松阪記念を①13①と制し勢いに乗っている。当地は昨年と3年前に熊本記念を制すなどバンクとシリーズとの相性は抜群だ。現在の勢いからしても、最有力候補と言える。

 S級S班では賞金ランク1位の古性、レース巧者で同5位の松浦、圧倒的な先行力でレースを支配する同9位の新山がいる。古性は約20日ぶりの出走で、どう立て直すか。松浦は落車のケガで約50日ぶりに走る。安定した走りを見せる新山は、ラインの援護があれば優勝を狙える存在だ。

地元のエース・嘉永が2度目の栄光をつかむ

嘉永泰斗 2年ぶりの地元記念制覇へ

 対する地元勢は、力をつけている嘉永が筆頭。9月の玉野F1で完全優勝したあと、直前の青森G2共同通信社杯を121⑦と力走した。底力を増しているうえ、前々へと攻める積極性、中団からのまくりに磨きがかかっている。2年ぶりの地元記念制覇へ、魂の走りを見せてもらいたい。

 九州勢は先行力ある北津留翼、伊藤颯馬、後藤大輝、復調気配の山田英明やベテランの中川と頼もしい選手がそろう。来年6月に予定されている熊本競輪場復活に向けても、地元記念に向けて仕上げている熊本勢をもり立てる。

主な出場予定選手

【九州】北津留翼、山田英明、中川誠一郎、塚本大樹、中本匠栄、瓜生崇智、嘉永泰斗、伊藤旭、松岡辰泰、松本秀之介、伊藤颯馬、後藤大輝、東矢圭吾
【中国】松浦悠士、河端朋之、山根将太
【四国】久米良、太田竜馬、渡部哲男、橋本強
【近畿】古性優作、山田久徳、中西大、藤田勝也、村田雅一
【中部】岡本総、松岡篤哉、横関裕樹
【南関東】郡司浩平、和田真久留、田中晴基、新田康仁
【関東】坂井洋、諸橋愛
【北日本】新山響平、守沢太志、永沢剛、菅田壱道、和田圭、小松崎大地、阿部拓真


ベテラン復調、中川が4度目の王座を狙う

中川誠一郎 「熊本競輪復活につなげる」

 G1を3度制したデビュー23年のベテランが、地元記念へ闘志をみなぎらせている。

 66、68、69周年を今年と同じ久留米で制覇。当地の相性は抜群だ。また、直前の宇都宮F1を⑦1①と優勝し勢いをつけている。「今年の目標は地元記念。そして、来年の熊本競輪の復活へつなげたい」

 願いはただ一つ、優勝して来年へとつなげること。G1を勝ったころの調子にはほど遠いかもしれないが、確実に脚力が戻っているのは間違いない。後輩や九州勢の援護を得て、ベテランの存在感を示してほしい。

(2023/10/5紙面掲載)

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