【競輪】清水裕友&深谷知広 S班2人ら強力遠征勢がシリーズを盛り上げる/武雄G3大楠賞争奪戦11日開幕 展望(下)
- 2024/5/10
- 競輪記事
武雄競輪のG3「開設74周年記念 大楠賞争奪戦」は11日から14日まで熱戦を展開する。S級S班の清水裕友と深谷知広が参戦。G1戦線を盛り上げている絶好調の2人が、当地記念初優勝に挑む。迎撃態勢を整える山田英明・庸平兄弟や、嘉永泰斗ら地元・九州勢を破ることができるのか。連載最終回は主力に焦点をあてる。
清水裕友 今年のグレードレースで抜群の安定感
清水はただ今、絶好調。今年は9場所走って8場所で決勝に乗り、1月の大宮G3で⑤22①、2月の静岡G3も④11①と2度優勝、2月の岐阜全日本選抜では②③3②、平日本選手権でも④31⑥と手堅い走りで健闘している。現在、賞金ランキング3位につけ、安定した成績を残す。
持ち味の俊敏なまくりで大暴れは間違いない。今場所は中四国地区の自力型が手薄とあって、自力勝負が求められる。直線が長い当地で俊敏な立ち回りを披露できれば、今年3度目の優勝を達成することができる。
深谷知広 S班随一の積極先行 直線長い武雄バンク攻略へ
深谷は積極的な攻めが身上。直前の平日本選手権では⑥171と決勝には進めなかったが、準決を含め2度バックを取り、ラインを固めた南関東の岩本俊介らをもり立てた。スキを見つけて一気に主導権を握る積極的な攻めは、近況20走で9度バックを取っている実績を見ればわかる。S級S班でも群を抜いていると言える。
当地は400バンクで日本一直線が長く、そこをどう攻略していくか。脚力は十分なだけに、ラインの援護さえあれば優勝の可能性も高い。
【展望】S班2人VS山田兄弟ら地元・九州勢
清水は今年2度G3を制し近況充実。対する深谷は圧倒的な機動力でG1戦線を盛り上げている。この2人がV戦線をリードしていく。
地元の筆頭は山田庸。今年3月の地元G3で優勝し、「次は地元記念で勝ちたい」と宣言。気合は相当なものだ。その兄・英明も今年は調子がよく、兄弟連携でワンツーの可能性もある。
そんな地元勢を九州の自力型がもり立てる。伊藤は積極的な攻めが身上。北津留も同様で、主導権を握って粘り切る脚力を持ち合わせている。自在派の嘉永は動けて、さばけるだけに頼りがいがある。この3人を中心に、地元の青柳や立部の先行型も力走が期待される。
中部のベテラン浅井、北日本の佐藤友、関東の佐々木悠、神山、中田、近畿の稲川も底力がある。
◇出場主力選手◇ 清水裕友、深谷知広、山田庸平、山田英明、嘉永泰斗、浅井康太、稲川翔、佐藤友知、神山拓弥、北津留翼、伊藤颯馬、山口敦也、立部楓真、青柳靖起
(2024/5/10紙面掲載)