【競輪】嘉永泰斗「絶対勝ちたい」 9年ぶりの熊本バンク記念レースで栄冠目指す/熊本競輪G3火の国杯争奪戦 10月3日開幕

熊本競輪G3「大阪・関西万博協賛 開設74周年記念 火の国杯争奪戦」/2024年10月3-6日

 熊本競輪の大阪・関西万博協賛、開設74周年記念G3「火の国杯争奪戦」は3日から6日までの4日間、熱戦を展開する。400バンクとして7月に再開された同競輪場での記念開催は、2015年10月の65周年以来、約9年ぶり。出場選手は地元の嘉永泰斗を筆頭に、S級S班の脇本雄太、深谷知広、松浦悠士、山口拳也、今年2月の全日本選抜を制した郡司浩平らそうそうたる顔ぶれだ。

嘉永泰斗
地元記念に闘志を燃やす嘉永が「負けられない戦い」に臨む

嘉永泰斗 地元の大声援支えに強豪迎え撃つ

 待ちに待った地元記念で3年ぶり2度目の優勝を狙う。「今年の目標は熊本記念。絶対に勝ちたいし、それだけの準備はする」と公言する。その大一番がついにやってくる。

 熊本バンクの初出走は新施設として再開された7月のオープニング節。開催を待ち焦がれた地元ファンが大勢詰めかける中で③1①と期待に応えた。その時の声援がどれだけ励みになり、背中を押してくれたことだろう。期待とプレッシャーの中で、熊本のエースは見事に優勝を果たした。

 今年は4月の川崎記念を211①と制し、久留米と熊本のF1でも優勝したが、もっともっと活躍できる。今回は脇本、深谷、松浦、山口拳、郡司と競輪界を代表する選手がそろっている。相手にとって不足なし。地元で走る初の熊本記念、負けられない戦いだ。

深谷知広
深谷がパワフルな機動力でV戦線を盛り上げる

深谷知広 新熊本バンクは追い風か

 強烈なスピードで競輪界を盛り上げている。今年の優勝は5月の武雄記念のみ。G1で決勝に乗れていないのが残念だが、直前の岐阜G3は①21②と圧倒的なスピードを見せていた。新しい400バンクに生まれ変わった当地は初出走。積極的にたたいて先行することが多い深谷に向いている。現在の賞金ランクは12位。優勝して今年終盤へつなげてもらいたい。

脇本雄太
V候補に挙げられる脇本が結束固い地元勢に挑む

脇本雄太 年末に向けてペースアップ期待

 言わずと知れた競輪界のトップスター。今年は3月の取手G2、7月の地元福井記念、9月の向日町G3で3Vを飾ったが、自身にとっては物足りないだろう。現在の賞金ランキングは7位。終盤戦に向けギアを上げていきたいところだ。当地の400バンクは初出走。先行有利と言われる中で、どんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。


展望

 地元の嘉永が強力なS級S班勢を迎え撃つ。

 主力を北から順に紹介すると、北日本の渡部幸訓は直前の弥彦F1で完全優勝を飾った。追加参戦の小松崎大地、ベテランの成田和也とともに厳しい戦いを見せてくれそう。

 関東勢は動ける坂井洋、南関勢は深谷と70、72周年で優勝している郡司を中心にさばける内藤秀久と充実した布陣。中部は山口拳、志智俊夫、谷口遼平とまとまっている。近畿は脇本をトップに神田紘輔が期待できそうだ。

 中四国勢は松浦が筆頭。四国の佐々木豪は力をつけており、中国の町田太我の先行力も侮れない。

 質・量とも圧倒しているのは地元の熊本勢。嘉永のほかに、先行力で松本秀之介、S2だが上田尭弥、東矢圭吾も狙ってみたい。シリーズ3Vのベテラン中川誠一郎、昨年の覇者・中本匠栄、さばける瓜生崇智の活躍も楽しみだ。

【過去10大会の優勝者】
73周年 中本 匠栄 97期
72周年 郡司 浩平 99期
71周年 嘉永 泰斗 113期
70周年 郡司 浩平 99期
69周年 中川誠一郎 85期
68周年 中川誠一郎 85期
67周年 古性 優作 100期
66周年 中川誠一郎 85期
65周年 武田 豊樹 88期
64周年 飯嶋 則之 81期
(66周年から73周年は久留米競輪場での代替開催)

(2024/10/2紙面掲載)

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