【競輪】大にぎわいだった熊本記念 迫力と熱気を味わえる本場観戦をぜひ

熊本競輪
大勢の観客でにぎわった熊本競輪

9年ぶりの本場開催 売り上げ目標10億円オーバー

 6日に熊本競輪の開設74周年記念が終了した。実に9年ぶりの熊本本場における記念開催となった。

 3日に始まったシリーズは初日から盛り上がり、コンパクトに生まれ変わったホームスタンドは大にぎわいだった。スタンド前面の金網越しに多くの人が選手に声援を送り、かつての「火の国バンク」を思い起こさせるものだった。それは売り上げにも反映され4日間の売り上げは目標の52億円に対して62億円余りと成功といえる成果を上げた。

 もっとも盛り上がった最終日12Rの決勝戦には地元熊本から中川誠一郎、嘉永泰斗の新旧エースが優出。嘉永が7着、中川が8着と残念な結果だった。優勝したのは深谷知広。深谷といえば、2016年の熊本地震のあと「熊本応援プロジェクト」を立ちあげて積極的にボランティアを含む多くのイベントに参加。熊本復活の記念第一弾で、その深谷の優勝とあって感慨深いものがある。

 かつて熊本滑走路と呼ばれた直線が長すぎる旧500バンクは震災の被害を受けて取り壊された。コンパクトな400バンクに生まれ変わったが、コーナー部分がきつめで直線が長い。新しい熊本バンクも特徴的な形状になっている。

 九州、山口地区では防府競輪場も本日の9日、2年ぶりに再開した。熊本や武雄バンクと同じくコンパクトできれいになったホームスタンドを中心にファンが快適に過ごせる施設に作り直した。

 インターネット等、競輪場本場にいなくても車券が買える時代になったが、やはり迫力と熱気を味わうには本場が一番。ファンの方々にはぜひ、本場に足を運んでほしいものである。 (中村 秀昭)

(2024/10/9紙面掲載)

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