【競輪】『BIG MAN』藤井優希が競輪界盛り上げるためさらなるレベルアップへ/記者が選んだ2025イチ推し選手(九州・山口)

藤井優希
スケールの大きいレースを心がける藤井

125期のムードメーカー

「将来、BIGな男になるので『BIG MAN』と呼んでください」。初対面のあいさつがここからだった。

 昨年5月に全国各地でデビューした125期。S級に特別昇級した森田一郎(埼玉)、阿部英斗(福岡)らを筆頭に中石湊(北海道)、栗山和樹(岐阜)もA級の主力になりつつある。

 藤井は125期の生徒会長を務めたムードメーカー。人を引き寄せる会話力を持っている。

 一流ボートレーサーでは仲間を面白く伝える西山貴浩が有名だが、それに似たような魅力がある選手と言える。

 毎開催、記者に対してポーズ写真を撮り、SNSで大きく広めてくださいと強調。昨年10月の防府競輪リニューアル記念の新人選手紹介の中でも、子供たちに「BIG MAN」が知られているほどの人気だ。

 「もっと強くなって競輪界を盛り上げていきたい。ファンが熱くなれるレースをしたい」と常に思っている。

 肝心の成績はここまで45走して1着21回。9月の函館、10月四日市で優勝している。ここまでチャレンジ戦で決勝進出を外したのは4回のみ。1、2着の連対の決まり手は逃げが圧倒的に多い。

 それでも「コンスタントに決勝には乗れているけど、決勝での着をしっかりまとめたい。課題はありますね」と気持ちを引き締める。

 まだまだ競輪人生は始まったばかり。「ファンの声援があれば気合も倍増します。ぜひ競輪場へ足を運んで応援してください」。25年は飛躍の年になることに期待したい。 (田原 年生)

◆藤井 優希(ふじい・ゆうき)1998年12月24日生まれの26歳。山口県出身。日本競輪学校(現競輪選手養成所)125期として2024年5月に富山競輪でデビュー。同9月函館で初優勝。通算優勝は2回。173センチ、78キロ。血液型O型。やぎ座。

(2025/1/8紙面掲載)

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