【競輪】F2モーニング開催は7レース制、デイ開催も11レースで統一 時間帯区分けで投票とレース観戦の移行がよりスムーズに

 4月以降、競輪のF2レースにおいて時間とレース数の変更が行われる。

 現在、F2であるA級選手、ガールズ選手による開催は、モーニング、デイ、ナイター、ミッドナイトで4つの時間帯がある。その中でもまず、モーニング開催を7レース制に統一し、12Rレース制をなくす。

 モーニング7の時間帯は午前8時30分にスタートして、最終レース午前10時30分発走が基本となる。以前は午後1時過ぎを目安に最終レースを行っていた12レース制もモーニングレースとして開催していたため、午前10時45分が開始の目安となるデイ開催と発売時間等が重なっていた。が、今度は完全にモーニングを消化してからデイ開催が開始。時間がはっきり区分けされる。

 デイ開催の最終レースが午後4時20分を目安とするため、午後3時50分頃に開始予定となるナイターと少し時間が重なるが、それは最大で2個レース程度で済む。ナイターとミッドナイトの時間は従来通りに区分けされている。

 これらはファンにも受け入れやすい形だと予想される。インターネット投票などが投票形式の主流となった近年、モーニングとデイ、デイとナイターが重なる時間帯に、ファンから混乱しやすいという意見もあった。

 今後は、ファンが投票とレース観戦の移行をスムーズに行うことができるようになる。デイ開催のF2が11Rに縮小されるのも、その一環といえる。モーニング、ミッドナイトを始めた当初に比べ、注目度が高い。例えば2日の熊本ミッドナイトは高松、松阪で3場同時開催だったにも関わらず、4億6000万円余りの売り上げがあった。

 本場への集客という面で課題は残るが、輪界全体を盛り上げるという意味では、今回の変更もプラスに働くだろう。 (中村 秀昭)

(2025/3/5紙面掲載)

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