【競輪】不振脱却狙う金ケ江勇気ら地元期待のホープが盛り上げる/武雄G3大楠賞争奪戦10日火ぶた 展望④

武雄競輪G3「開設75周年記念 大楠賞争奪戦 」/2025年4月10-13日

 武雄競輪のG3「開設75周年記念・大楠賞争奪戦」が10日に開幕する。S級S班、九州の強豪もいるが、大会を盛り上げる鍵となるのは、元気な地元の若手たち。金ケ江勇気、山口敦也、青柳靖起、坂田康季、橋本宇宙と、今回は5人の佐賀の20代選手が登場する。

金ケ江勇気
復活ののろしを上げるなら今回しかないでしょ、の金ケ江

金ケ江勇気 復活に少し光明「一戦一戦を大切に」

 昨年11月の落車から大失速。S級1班が狙える位置から、A級陥落を心配するほどの落差だ。落車の影響かと思えば、そうでもない。本人も戸惑いの中で日々を過ごしている。「練習方法も自転車のセッティングも、ここ数年間は大きく変えたことはない。ただ、この半年間は何かがかみ合っていない」と言う。

 その中でも少しだけ光明は見えてきた、今回を見据えた練習をする中で走った先月小倉のF1。初日に先行した小森貴大の後ろを取り切って2着。決まり手は自力でなくとも、力を出し切って納得の一戦となった。

 今大会への意気込みは控えめ。「今の成績で大きなことは言えない。一戦、一戦を大切に戦います」と健闘を誓った。

坂田康季
今期からS級に昇級した坂田康季

先行力磨く坂田康季が期待値大

 期待値という面では坂田に大きな魅力がある。デビュー期では同期の強豪にスタートダッシュで負けている印象だったが、堅実に先行力を磨いて今期からS級昇級。1月玉野で落車があっても深刻なダメージはなく、早くもS級で4勝を上げている。

青柳靖起
青柳靖起
山口敦也
山口敦也
橋本宇宙
橋本宇宙

機動力ある青柳靖起

 青柳は現在の競走得点が102点。機動力もあり点数以上の強さを発揮することも多々ある。記念決勝に乗るかF1優勝でも果たせば、一気に上に行く予感があるタイプ。今大会の活躍に注目が集まる。

安定感増した山口敦也

 山口は追い込み型になって安定感が増した。今年は病気欠場後、2月から復帰しており、F1で2回の優出がある。

潜在能力十分の橋本宇宙

 特別昇級で昨年12月からS級になった橋本は、最近は1着も取れるようになった。潜在能力は十分だが、初の9車立てレースが地元記念というハンデを乗り越えてほしい。

(2025/4/9紙面掲載)

▼武雄競輪 大楠賞特設ページ
https://www.keirin.city.takeo.lg.jp/news/archives/238

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