【競輪】S級特別昇級の中石湊は山崎賢人に憧れアフロヘアに 走りも髪型もインパクト大

中石湊
S級戦でも活躍が期待される中石

ナショナルチーム所属

 昨年5月にデビューした競輪の125期。もうすぐ1年になるが、トップのS級は4人。森田一郎(埼玉)、阿部英斗(福岡)、栗山和樹(岐阜)に続いて中石湊(北海道)がA級で3場所連続完全Vを達成し、3月27日付けでS級2班へ特別昇級を果たした。

 選手養成所時代からナショナルチームBに招集され、成績優秀者に与えられるゴールデンキャップを2回獲得した。22年ジュニアアジア選手権スプリントで金メダル、24年アジア選手権チームスプリント金メダルと好成績を残した。

 衝撃的なのはアフロヘア。同じナショナルチームに所属する世界王者の山崎賢人(長崎)をまねた。「山崎さんに憧れて同じ静岡県の美容室でこの髪型にしました」

 インパクトがあるのは髪型だけではない。競輪でもパワフルな走りが目立っている。

 S級への挑戦は昨年10月にもチャンスがあったものの、A級8連勝で迎えた取手の決勝ではまくり不発で3着。悔しさをあじわった。

 「元々、先行が好きなんです。まくりは危険と取手の一戦で思いましたからね」

 迎えた3月の別府決勝ではライン4車の厚みもあったが、堂々と先行で押し切って特別昇級を決めた。

 数年前のG1戦線では新田祐大、佐藤慎太郎らの奮闘で北日本地区の活躍が目立っていた。ただ、現在では古性優作、脇本雄太らの近畿地区の勢力が明らかに強い。

 中石は「将来はビッグレースで北日本の先頭として走りたい。そして優勝したい」と語る。

 特別昇級のため、まだS級の初戦は決まっていないが、将来的に魅力のある選手だ。 (田原 年生)

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