【フルコンタクト空手】前平斗真 重圧はねのけ連覇へ 女子は藤原桃萌に注目/全九州空手道選手権大会 20日開催

第36回オープントーナメント全九州空手道選手権(2023年8月20日・福岡国際センター)

幼年から一般の部まで69部門に1042人がエントリー

 第36回オープントーナメント「全九州空手道選手権大会」は20日、福岡市の福岡国際センターで開催される。直接打撃によるトーナメント制で行われ、幼年から一般の部まで69部門に1042人がエントリー。各部門の王者を目指して熱戦が繰り広げられる。

昨年Vの前平が再び最終ゼッケンを背負い、地元勢を引っ張る

男子注目選手/前平斗真 日本代表逃した悔しさバネに

 メインの一般上級の部に参戦する福岡支部の選手で注目は、前平斗真。昨年の覇者で、今年も最終ゼッケンを背負っての参戦となる。無差別の世界大会に出場することを目標としてきただけに、「日本代表に選ばれなかった悔しさをバネにしてこの大会に臨む。連覇がかかり、昨年よりもプレッシャーはある。地元の大会なので頑張りたい」と意気込む。

 毎年、福岡や佐賀、鹿児島などを舞台に開かれている本大会は、若手の登竜門と位置づけられる。今年の世界大会で、福岡支部から日本代表に選ばれている亀山真や多田成慶も優勝した経験を持つ。前平もこの大会で勝利を重ね、世界大会出場への足がかりとしたいところだ。

 他流派も含め全国の強豪が福岡に乗り込んでくる。全国大会常連の藤田春人や山内慎太、今年の福岡県大会Vの高市凌らの戦いぶりにも注目が集まる。

タイトル奪還を誓う藤原(左)

女子注目選手/藤原桃萌 「圧力」かける

 女子フルコンタクトの部には、今年の世界大会日本代表メンバー3人がエントリー。その中でも、福岡支部の藤原桃萌に期待がかかる。5月のJFKO女子重量級では、準決勝で佐賀筑後支部の漢藍理に敗れたが、雪辱を果たせるか。

 藤原は「ここ数年は、他支部や他流派に優勝を取られているので負けられない。テーマは『圧力』。世界大会では、圧力の強い外国の選手を相手にしなければならないので」と、これまで以上に稽古に熱がこもる。優勝をつかみ取り、10月の世界大会に向けて弾みをつけたい。

(2023/8/18紙面掲載)

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