【フルコンタクト空手】福岡支部団体連覇 全員の力結集して栄冠つかむ/カラテドリームフェスティバル2023全国大会
- 2023/8/21
- 新極真会
カラテドリームフェスティバル2023全国大会(2023年7月22、23日・東京体育館)
フルコンタクト空手の各世代男女の王者を決める「カラテドリームフェスティバル2023全国大会」(7月22日、23日、東京体育館)で、新極真会福岡支部が2年連続の団体優勝を果たした。優勝報告会が8月6日に福岡県筑紫野市の筑紫コミュニティセンターで行われた。緑健児新極真会代表兼福岡支部長をはじめ、参加した選手らが集い、健 闘をたたえ合った。
圧巻の25部門制覇61人入賞
世代別の王者を決める夏の祭典には、過去最大規模となる延べ3127人がエントリー。福岡支部は、組手と型を合わせた総合得点が344点に達した。2位の東京江戸川支部の142点、3位の兵庫中央支部の114点を大きく引き離し、2年連続で団体優勝を飾った。
初日は、型の個人・団体戦と組手の全日本シニア空手道選手権、新人戦が行われた。福岡支部からは、型の個人で5人、組手のシニアで1人、新人戦で10人が入賞した。最終日は、組手の全日本選手権のうち、幼年、小学生、中学生、高校生、学生、Uー25のカテゴリーに分かれ、65部門で争われた。同支部は大会2日間を通して、25部門を制し、61人が入賞を果たした。
6選手 全国の強豪相手に連覇をつかみ取る
栄冠を勝ち取った同支部で、特に団体優勝に貢献した選手は、組手で5連覇の村田哲成(中学2年生男子重量級)、4連覇の工藤丈誠(小学3年生男子中量級)、3連覇の山本楓真(同軽量級)、今大会で連覇を成し遂げた佐藤朔(小学5年生男子軽量級)と中山舷宝(小学1年生男子重量級)、波多江祐次(男子60歳以上65歳未満軽量級)の6人だ。強豪が集う全国大会で実績を重ねるごとにマークが厳しくなっている中、日頃の鍛錬の成果を発揮し、連続優勝をつかみ取った。
村田哲成 5連覇 後迫の10連覇を「いつか記録を抜きたい」
村田は、得意の足技を武器に順調に勝ち進み、決勝戦で愛知中央支部の石黒晴葵を本戦5ー0で破り、5連覇を達成した。「(後迫)龍輝先輩の10連覇は、試合前までは意識していなかった。勝ったあとに『あと5つやな』と声を掛けられた。いつか記録を抜けるように頑張っていきたい」と話した。
工藤丈誠 4連覇 3月JFKO青少年大会Vの鬼頭を撃破
工藤の決勝の相手は沖縄支部の鬼頭宗佑。鬼頭は3月に開催されたJFKO青少年大会で優勝した実力者だ。本戦では決着がつかず、延長で下し4連覇を成し遂げた。
山本はドリーム3連覇を果たした。小学3年生男子軽量級の部門では入賞者すべてに福岡支部勢の名を連ねた。
佐藤は決勝で松本空也との福岡支部同門対決に。わずかに手数で上回った佐藤に軍配が上がり、3月のJFKO青少年大会の準決勝で敗れた雪辱を果たした。
中山は安定した組手で勝ち上がると、決勝戦では厚木・赤羽支部の福田尚央を破り、昨年に続き王者に輝いた。
波多江も厚木・赤羽支部の小内一浩を本戦5ー0で撃破し、2年連続でVを飾った。
渡辺大士・山野翔平 世界大会「型部門」日本代表メンバーに選出
10月に開催される第13回全世界空手道選手権で初めて採用される型部門。その日本代表選抜戦が今大会初日に行われ、男女各7人の代表のうち、福岡支部からは3位入賞の渡辺大士と大会で健闘した山野翔平の2人が選ばれた。
渡辺は両腕のけがの影響で現役を引退し、長らく実戦から遠ざかっていた。道場生の子供らに空手を教える生活を続けていたが、緑代表から「型の世界大会があるよ」と知らされた。眠っていた選手としての闘志が再び呼び起こされ、出場を決めた。
もう一度世界を舞台に挑戦できる喜びを感じたという。「久しぶりの試合では練習と違うたくさんの気づきがあった。世界大会までにそこを修正して、完璧な型を披露したい」と言葉に力を込めた。
(2023/8/18紙面掲載)