【フルコンタクト空手】新極真会2024年鏡開き稽古会「新たな戦いの始まり」

第13回全世界空手道選手権(2024年1月6日 東京・護国寺)

 新極真会の「2024年鏡開き稽古会」が6日、東京の護国寺で開かれた。緑健児代表をはじめ、全国から集まった支部長、道場長、昨年10月に行われた第13回全世界空手道選手権大会の日本代表選手らが参加し、新年最初の稽古に汗を流した。

護国寺で鏡開き稽古会を開いた新極真会

「JFKO」男女全階級制覇と「KCC」日本男女ダブル優勝を祈願

 初稽古に先立ち護国寺の本堂で、恒例の護摩供養が行われた。参加者は、5月に開催される「第9回全日本フルコンタクト空手道選手権大会」(JFKO)での新極真会による男女全階級制覇や、7月に初めて開かれる世界大会「空手Champion Of Champions」(KCC)での日本男女ダブル優勝を祈願した。

 

本堂で祈願する緑代表(左から4人目)ら

 KCCは、新極真会主催の新しい世界大会で、7月21日に東京の代々木第二体育館で予定されている。世界から男女8人ずつを選抜し、男女別に最強の空手家の称号をかけて戦う。

 日本勢では、男子で昨年10月の世界大会5位入賞の岡田侑己(和歌山支部)と同8位の渡辺優作(世田谷・杉並支部)の出場が決定済み。女子では、同大会優勝の鈴木未紘(厚木・赤羽支部)、準優勝の網川来夢(福岡支部)の出場がすでに決まっている。これらのメンバーに、5月のJFKO重量級の男女王者が加わることになる。

 緑代表は、昨年の世界大会で日本代表が組手、型ともに男女そろって優勝したことに触れ、「今年は新たな戦い(KCC)が始まります。新極真会はさらなる高みを目指していきます」と誓った。


組手・奉納演武

世界大会で悲願の初優勝を果たした入来
史上最年少で世界女王の称号を手にした鈴木

 その後、境内で稽古を開始。「気合を入れて」のかけ声とともに、参加者は中段突きから始め、200本の上段回し蹴りを繰り返した。続いて、組手と型の演武の奉納があった。

 昨年の世界大会で初優勝した入来建武(東京城南川崎支部)は岡田と、鈴木は網川と、それぞれ組手を行った。

型・奉納演武

型で初代世界チャンピオンとなった福岡支部の渡辺
田中は気持ちを込めて型を演武した

 型では、昨年の世界大会で初代王者となった渡辺大士(福岡支部)が「五十四歩」(スーシーホ)を、田中利奈(岡山東支部)は「観空」(かんくう)を披露した。

 入来は「皆さんの応援に勇気と力をもらいました」と世界大会を振り返り、鈴木は「新極真会で空手ができて幸せです」と気持ちを新たにした。渡辺は「これからは、他の人が王者になれるようにサポートをしていきたい」と語り、田中は「昨年の世界大会で男女ともに優勝できたのは、たくさんの応援のおかげ」と改めて感謝した。最後は、参加者全員で空手家・大山倍達氏の墓前に行き、手を合わせた。

※写真はいずれも新極真会提供

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