【フルコンタクト空手】福岡支部3連覇の健闘をたたえ合う~カラテドリームフェスティバル2024国際大会/第1回「空手チャンピオン・オブ・チャンピオンズ」では福岡支部の藤原と網川が3位入賞

団体3連覇を達成した新極真会福岡支部=同支部提供=

村田哲成が6連覇でVに貢献

 7月に開かれた「カラテドリームフェスティバル2024国際大会」。団体戦では、新極真会福岡支部が圧倒的な強さを見せて3連覇を達成した。今月4日に行われた九州合同稽古で、その報告会があり、健闘をたたえ合った。

 6年ぶりに国際大会として開催され、世界から3755人がエントリー。182部門で熱戦が繰り広げられた。ポイント制で争われた団体戦で、福岡支部は、組手、型、新人戦合わせて23部門で優勝を飾り、356点を獲得。2位の東京江戸川支部に191点差をつけて頂点に立った。

 男子中学3年重量級を制した村田哲成は6連覇、男子小学4年中量級の工藤丈誠が5連覇、同軽量級の山本楓真が4連覇を果たし、優勝に貢献した。強豪が集う全国大会でマークが厳しくなる中での連続優勝は、日頃の鍛錬の成果に他ならない。

 圧倒的な強さを見せた福岡支部。支部の垣根を越えて行われる九州合同稽古をはじめ、刺激し合える仲間の存在が強さの要因だ。


3位に入り、表彰台に上がる網川(左)と藤原=新極真会提供=
藤原と網川が激闘を振り返る

 7月21日に東京の代々木第2体育館で開かれた第1回「空手チャンピオン・オブ・チャンピオンズ(KCC)」(新極真会主催)。男女各8人のトップ選手が世界中から参戦した優勝賞金1000万円のトーナメントに、福岡支部からは藤原桃萌、網川来夢が挑み、両選手とも3位に入った。2人に激闘を振り返ってもらった。

「持てる力は出し切りました」

【藤原に聞く】

 ―準決勝で優勝した鈴木未紘と大熱戦を繰り広げた。本戦0―1、延長0―2で決着が付かず、最終延長で勝敗が決まった。

 「頑張りました。出し切りました。鈴木選手とは2か月前のJFKOで戦ったばかりだったので、前蹴りをもらわないようにした」

 ―本戦、延長はほぼ互角の戦いとなったが。

 「手数もあったし、練習してきた下段蹴りも出せていたと思う」

 ―最終延長は。

 「気持ちの戦い。ここで出し切ろうと。終わったときは地面がゆがんで見えるくらいで、倒れそうでした」

 ―緑健児師範からは。

 「すみません、負けてしまいましたと言ったら、『よく頑張った。次頑張ろう』って」

 ―初戦はイヴァンカ・ポポヴァ(ブルガリア)に本戦3―0で勝利。順調な滑り出しだった。

 「初めての大会で雰囲気が違って、ドキドキしていたけど、圧力は相手より出せたかなと思う」

 ―改めて、準決勝は敗れたけれど、周囲に伝わるものがあった。

 「反響も大きくて。いろんな人から声をかけられた。また輝けることができた。今度は一番を目指して頑張ります」

「また、ここに戻ってくる」

【網川に聞く】

―大会を振り返って。

 「悔しい気持ちが強いですね」

 ―準決勝で、ブリジタ・グスタイタイテ(リトアニア)に延長の末敗れた。昨年の世界大会では勝利していた相手だったが。

 「リベンジされてしまった。世界大会の時よりパワーがあった印象です」

 ―世界大会での活躍を見ても、外国人選手との組手を得意としている印象がある。

 「自分らしい組手ができるし、苦手意識はないですね。今回は、初めて外国人選手に負けてしまいましたが…」

 ―初めて開かれる大会で、独特の雰囲気があった。

 「始まる前は、緊張とワクワク。2つの気持ちがありました」

 ―初戦はミリヤム・ビョークルンド(スウェーデン)に、効果的な膝蹴りを繰り出し本戦5―0で勝利。しっかり勝ち上がった。

 「相手もかなり対策をしてきていたので、かみ合うまでは苦戦したけれど、しっかりと押し切れた」

 ―大会を終え、反響もあったか。

 「子供たちが憧れる華やかな舞台。ここに立てたことで、また出たいという気持ちになりました」

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