【芸能】「叔父の鬼平(二代目中村吉右衛門)を見返し、分解した。こだわりや、人間ドラマを堪能して」/松本幸四郎&市川染五郎が来福してPR/公開中の劇場版「鬼平犯科帳 血闘」舞台あいさつ

思い入れの深い作品で共演。父子で二人一役を演じた

長谷川平蔵はなぜ「鬼平」と呼ばれるようになったのか――

 人気時代劇シリーズの最新作となる劇場版「鬼平犯科帳 血闘」(山下智彦監督)が5月10日に公開された。福岡市のT・ジョイ博多で5月11日に舞台あいさつがあり、主役の「鬼平」こと火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を演じる歌舞伎俳優の松本幸四郎と、若き日の鬼平・長谷川銕三郎役の市川染五郎が登壇した。

 上映後に、大きな拍手で迎えられた2人。祖父の初代松本白鸚、叔父の二代目中村吉右衛門に続き、“五代目・鬼平”を演じるにあたり、幸四郎は過去の作品の映像を見返したという。「叔父の鬼平はだいぶ分解しました。道具、動きなど、分解すればするほど、やっぱりこだわりがあると感じました」と、独特の表現で役への思いを語った。過去の作品と比較することも楽しみ方の一つだと強調し、「鬼平への情熱、尊敬の念を持って、新しい鬼平チームで新しい鬼平が生まれました。人と人とのつながり、人間がとても深く描かれた作品です。この時代だからこそ、多くの方に見てもらえたら」と呼びかけた。

 父子での「2人一役」はあまり意識せず、銕三郎を演じることに徹したという染五郎は「スタッフや役者一人一人のこだわりを感じながら撮影させていただきました。ようやく多くの人に届くことをうれしく思います」と話した。

 今作は、鬼平が若い頃に世話になった居酒屋の娘・おまさとの関係性が軸となってストーリーが展開していく。長谷川平蔵はなぜ鬼平と呼ばれるようになったのか――。知られざる鬼平の過去と現在が交錯するアクションエンターテインメント大作だ。

(スポーツ報知西部版5月13日掲載記事)

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