【注目】今、クラフトビールが熱い!/香り、色、個性的な味わいを料理やシーンに合わせて楽しむ/その魅力をキリンビールのクラフトビールアンバサダー・木崎ルイさんに直撃

 夏本番を迎え、ビールのおいしい季節がやってきた。そんな中、このところ注目を集めているのがクラフトビールだ。多彩さが一番の魅力で、楽しみ方は無限に広がる。キリンビールは社員の中から、全国で約130人をクラフトビールアンバサダーに任命し、PRしている。居酒屋のカウンターで「とりあえず、ビール」と口にしていた時代から、シーンや料理に合わせて選ぶ時代へ――。4月から九州統括本部のクラフトビールアンバサダーのリーダーを務める木崎ルイさんに、味わい方を聞いた。

木崎さんは気分や料理に合わせて「今日はこれだな」と、その日に飲むクラフトビールを選ぶ

自分だけの「ペアリング」を探すのも面白い

―そもそもクラフトビールとは。

 「世界中で、様々な考え方がありますが、統一された見解はありません。キリンビールは昨年、3つの定義を提唱させていただきました(※1)」

 ―全国にブルワリーができ、専門店なども増えて、消費量も右肩上がり。若者を中心に飲む人が増えています。その魅力は。

 「同じビールなのに、味、色、香りなど、それぞれに個性があります。その中から、『この人と一緒に飲みたいのはこれだよね』といった感じで、シーンや料理に合わせてワインのように選べます。その日の気持ちに寄り添ってくれるのがいいですね。実はとても多様で面白い世界なんです」

 ―どれくらいの種類があるのですか。

 「発酵方法の違い、醸造の時間や温度、原料や酵母の種類などによって150を超えるビアスタイルがあります。日本で飲まれている『ラガー』や『一番搾り』といったピルスナータイプのビールは、そのうちの1つです」

 ―木崎さんのお気に入りは。

 「インディアペールエールの『インドの青鬼』がすごく好きです。かなり苦みが強いけど、さっぱりしつつもインパクトがあります」

 ―ペアリングのお薦めはありますか。

 「キリンの『スプリングバレー 豊潤〈496〉』と揚げ物の組み合わせはよくやります。意外なところでは黒ビールとチーズケーキとかも。新たな組み合わせを考えるのは、未知のものと出会うワクワク感があります」

 ―どんどん広がっていきますね。

 「晴れの日や雨の日。いいことがあった時、落ち込んだ時。花火や映画を見たりといったシチュエーションなど、料理だけでなく、いろいろなものを含めてペアリング。ビールの楽しみ方が広がることで、生活や人生が豊かになっていくと思います」

 ―これから、どんな風にクラフトビールの良さを発信していきたいですか。

 「ラベルやパッケージもすごくかわいい。フルーツビールなんかもありますし、もっと種類は増えていくでしょう。魅力をビールメーカーが発信していくことに、意味があると思っています」

 ―クラフトビールを飲んだことがない人へのアピールは。

 「魅力に触れる機会をどんどん作っていきたいです。まずは興味を持ってもらえるように。8月3、4日には、福岡市の福岡大名ガーデンシティ・パークで『九州クラフトビア&マルシェ』も開かれるので、ぜひ足を運んでください」


(※1)キリンビールの提唱するクラフトビールの定義

 ▼造り手の思想を、原料や製法の無限の組み合わせで表現している

 ▼新たなビールの楽しみ方や共に文化を創造し続けている

 ▼色も香りも味わいも多様で、魅力的なフレーバーを生み出し続けている

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